9月1日は、防災の日ですね。
関東大震災が起こった日という防災の日。
地震想定の訓練が多いのかな。
3年前、地域のコミュニティー主催の「トリアージ訓練」に参加した時のことを書きたいと思います。

役員だったので、義務的に参加しました

防災意識が高いから参加したわけではありません。
役員をやっていて、「参加してください」と言われ、義務的に参加したのでした。

はじめは、乗り気ではなかったということです。
トリアージもなんとなく知っていた…ぐらいでした。

このトリアージ訓練が、いい訓練だったのです!

トリアージとは?

タグについての説明

トリアージを行う意義

について、講義形式やグループに分かれての説明、寸劇でわかりやすく知ることができる訓練でした。

市の医師会の先生方、地域の医院の先生、救急指定病院のディーマットの方が参加し、説明や寸劇に参加してくださいました。

歩けるけが人は救護所に入れない

トリアージは、タグをつけていくわけですよね。
怪我の重さに応じて。
それで、救える命を救おうというものです。
医療関係者がやる訓練…そんなイメージがあると思います。

でも、この訓練では、地震などの災害でけが人が大勢出た場合の想定で…

地域の救護所を作る…(地域の役員)
その時、町内の役員がまず、歩ける人、歩けない人を分ける。
歩ける人は、とりあえず、骨折などのけがをしていても、救護所内に入れないで、
外の待機所へ連れて行く。
そして、救護所内には、自分で歩けない人だけいる状態にして、医療関係者のトリアージを始める…

これが、命を救うためにとても重要だ…というお話でした。

お医者さんの話だと元気な人ほどうるさいそうで…(苦笑)
(混乱を招く)

一度トリアージしたから、ずっとそのままではなく、
何度も見直すので、迷わず、分けていきましょうというお話でした。

寸劇で…
けが人を分けなかったときの救護所の様子と
はじめに歩けるけが人を分けて救護所内に入れなかったときの救護所の様子をやったのですが、
(訓練参加者もけが人役で何名か参加します)
分けなかった場合、大混乱です。
医療関係者が適切なトリアージをすることは困難です。

しかし、自分で歩けない人のみ救護所内に入れた場合、
とてもスムーズに救急車に乗せる順番等、医療関係者で話し合ってトリアージすることができました。

トリアージの意義の理解と知識は、みんなに必要な事だと思う

私は、このトリアージ訓練に参加して、
トリアージを行う意義と重要性を理解しました。
このような知識は、医療関係者のみではなく、
みんながあたりまえに知っているべきだなあと思います。

災害時、けがをして、救護所にたどり着いたら、
看てもらえない…痛いのに…なんとかしてください…
となるのは、普通の事だと思うのです。
トリアージの事を知らない人に、そのとき初めて説明しても
(説明する時間なんてないですが)
理解はしてもらえないと思います。

トリアージの意義と理解を深めるために、
学校やTVや地域でも力を注いでいけばいいと思います。

訓練もワンパターンではなく、こういう訓練もぜひ!