先週の土曜日に
認知症サポーター養成講座を受講しました。
認知症の理解することが主な内容です。
そもそも
加齢によるもの忘れと認知症の記憶障害の違い
しっかり区別出来ないじゃないですか?
わかりやすく説明されて
なるほど…と。
認知症の記憶障害は
覚えられないので
経験したこと全体を忘れていたり
食べたことじたい
約束したことじたい
忘れていたり
数分前の記憶が残らない状態
だそうです。
物覚えがわるくなったように感じるとか
何を食べたか思い出せないとかは
加齢によるもの忘れだそうです。
加齢によるもの忘れは
加齢のため覚えるのに手間がかかる状態
なのだそうです。(これも悲しいけど)
やっぱり認知症は、アルツハイマー病からくるものが多いのですが
βアミロイドというタンパク質のゴミ、続いてタウタンパクが神経細胞内に蓄積して、神経細胞のネットワークが壊れて発症するという…完全なる病気な訳で…
いろいろな行動障害について学び
必要な支援についても説明があり
そして治療について…
まだ治したり、進行を止めるという
根本的な治療薬ではないですが
早期ほど薬で進行を遅らせることができ
初期から使いはじめると健康な時間を長くすることが可能になるそうです。
正しい知識を持っていたら
あれ?おかしいかな?
と思った時に自分から受診して
早期発見、早期治療
覚悟も出来ると…。
なんだか癌みたいですが…
やっぱり重篤な病気なので同じなんですよね
早期発見、早期治療
でも認知症って
まず病院にかかるということを
本人は嫌がってしまいますよね。
でもお薬が出来てきていて
タンパク質を除去するお薬も
承認段階だとニュースで見ましたし
早くお薬を服用しはじめるメリットは
大きいと思います。
そういう認知症という病気について
理解を深めるため
まだ自分は大丈夫という時から
認知症サポーター養成講座受講しておくといいと思います。
ここからは体験談です
私の母は今年の4月に亡くなりまして
認知症でした。
アルツハイマー型認知症と診断されて
16年後に亡くなりました
母は60代で診断されてしまいました
(若年性と言われました)
当時、父がいち早く気づいて
病院へ連れて行って診断されて
薬を飲み始めました。
進行は穏やかに
ゆっくりと進みました。
だんだんいろいろなことがわからなくなりましたが生活ができなくなるわけではありません。
ただ
家族は、何度も同じ話をする母に辛さと寂しさを感じました。
父もわかっていてもイラッとする時もありました。
それでも病気という事実があり
アルツハイマー型認知症についてたくさん調べて理解を深めていたのでしょう…母との日常を過ごしていました。
母は、家でやること
自分の身辺のことはできていました。
7年後に父が亡くなって
お葬式から帰ってきたら
母はお葬式のことは覚えてなくて
写真を見せて何度も説明したのを思い出します
それから母はグループホームで暮らしました。
グループホームでは
初めのうちは食事の片付けを手伝ったり
皆さんでお出かけしたり外食に連れて行ってもらったり。
グループホームの遠足で
ディズニーランドや上野動物園にシャンシャンを見に行ったりもしました。
母はキリスト教の人だったので
近くの教会の礼拝にも連れて行っていただいていました。
父を忘れ
孫を忘れ
私達子供もわからなくなり
他人行儀の会話をして
それもだんだん出来なくなり
ブツブツ何か言っても
何を言っているのかわからなくなり
(でもこれは最後の1年弱ぐらいです)
転んで骨折
車椅子になり
誤嚥性肺炎で…
骨折から4か月後
亡くなりました。
何もわからなくなっても
人生の最後まで
大切にケアされて過ごせました。
グループホームの施設長の方が
人生の最後の尊厳を守りたい…という強い想いでお仕事されている方でした。
感謝しかありません。
そして
今こうしてブログに綴っていて
気づいた事があります
父が母をすぐ病院に連れて行って
認知症のお薬を飲み始めたから
母は穏やかで幸せな16年を過ごせたのだな…と
父はすごいな…最後まで母を守ったんだな。
すごいな…と。
グループホームのお金は
父が働いた年金と貯金で(年金だけでは足りません)賄っていました。(母は専業主婦でした)
今年、母を亡くして
心にまだ整理しきれていないこと
たくさんありますが
この今日のグログのおかげで
ひとつ想いが深まったな…
とりとめのない文章になってしまいましたね。
読んでいただいて
ありがとうございます…
認知症サポーター養成講座は
認知症を正しく理解して
人ごとではなく
年齢を重ねると当たり前の事として
認知症の方とご家族を
地域で支えようという意図で行われているそうです(^_^)
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