夏目漱石の坊ちゃんを
この歳で読むことになるとは
人生とはわからないものです(笑)
何となく赤シャツとかマドンナとか…
登場人物の名前は知っていて
主人公の坊ちゃんが破天荒という設定だと思っていて
勝手に赤シャツとマドンナを取り合うような青春ストーリーなのかしら?
と想像はしていたけど
明治時代の青春ストーリーにあまり興味はわかなかったのです。
それに夏目漱石の「こころ」を学校の課題で読んだのもいけなかったのです。
「こころ」は若かった私には
難しすぎる避けたいような人生テーマでした。
夏目漱石=難しい
なんなら
明治文学=面白くない
というイメージを持ってしまっていました。
なぜ「坊ちゃん」を?
父も母も愛媛県の人でした。
父は高知県との県境の山村出身
母は松山で育ちました。
今年の春に母が亡くなり
兄弟4人でご先祖様のお墓参り旅をしようと企画し始めました。
これもまさかの愛媛県旅。
もう2度と愛媛県に行くことはないと思っていました(遠い…)
最後に行ったのは
父の仕事の関係で(転勤族でした)
広島市に住んでいた12歳の時でした。
弟はわずか2歳。
今回父と母の生まれ育った場所へ行って見たいと強く思ったそうです。
で私達も一緒に行かないか?と誘ってくれました。
旅の準備期間中の今。。。
妹2が
「坊ちゃん」読んだよ。面白かった。
とZOOMで話して
そこからなんだ(笑)
と私も図書館で借りて読んでみました。
面白かったです。
想像していた単純な(?)青春ものではなく
そうか。。。明治の世からやっぱり世の中ってこういうものだったんだなぁ
とある意味感慨深かったです(笑)
統一教会のこと
ジャニーズ事務所のこと
いろいろな裏の世界のことがしっかり世間にわかってしまってきた
この今。。。
面白い内容かなぁと思いました。
坊ちゃんが魅力的。
ぜったいできないけれど
彼の真っすぐで潔くて立ち向かっていくところ。。。
ヒーローだったんだろうな。。。当時も。
でも
最後も一応やっつけたけど
勧善懲悪
めでたしめでたし
ディズニーのお話のようなハッピーエンドではなく
その世界から立ち去る
あばよ!的な話の締めも
現実的でほろ苦くでも
そうだよね。。。と思える
アラカンの私です。
だからこの歳になって読む夏目漱石は味わい深かったです。
若かったら腹が立って終わってしまったかもしれません。
読んでよかったです。
でも。。。
東京の人はスカッとするけど
愛媛の人はいいのか?(笑)と思う。。。
道後温泉は良いよ
だからいいのかな?(笑)
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