今日、1年1度の脳のMRIの検査を受けてきました。
定期検査です。
7年前、脳梗塞になり入院したことがあります。

私が脳梗塞になったときのこと

頭に痛みが走ったのです。
首の上あたり。
その後頭痛が始まりました。

午後2時ぐらいでした。
頭痛がいつもの頭痛と違うような気がしました。
なにかおかしい…気がする。
とてもやばい気がする。

でも、仕事があって休めない…
どうしようどうしよう…

と思っていました。

とりあえず、りんごをむいて食べました。

仕事の時間になりました。
座り仕事なので、なんとかやれます。

でも、左半身が生ぬるいような変な感じでした。

でも、まさか脳梗塞とか思っていなかったです。
思っていなかったというよりは、思いつかなかったです。

何だろう…?

そんな感じです。

やっぱり自分の体に起こっていることが恐くてたまらなくなりました。

仕事仲間にお願いして病院に行く事にしました。

夕方の5時ぐらいだったと思います。

偶然、子供のお友達のお父さんが大きい病院の脳外科医でした。
スポーツ少年団が一緒だったので、よく知っていました。
奥さんに電話したのですが、もう診察時間が終わっていると教えられました。

近くの脳外科ならまだ診察をやっていたので、
自分で運転して行きました。
運転できました。
今思えば、恐ろしい事です。
でも、自分では、事の重大さなんて全くわかっていなかったので。

入院施設もある大きい脳外科です。
CTを撮っていただきました。
異常は映らず、偏頭痛ではないか…という診断でした。

ホッとして自分で運転して戻りました。

でも…

家に帰っても、「今日は、もう寝るね。」と言って布団に入って寝ました。

2.3時間後起きてきて、水分を取ろうと思いました。
ヤクルトを飲もうとしましたが、むせました。

何か、感じるものがあったので、冗談半分で

「再婚していいからね。」

と夫に言っていました。最後に残す言葉は、

「ごめんね。」と「再婚していいよ。」

こんなに早く、私が死んじゃったら、ずっと長い間淋しく生きていくのは、可哀想だ…そう思いました。
そして、布団に入って、考えていたのは、
お葬式用のいい写真がないなあ…とか、これで死んじゃったら、私、楽に死にすぎだろう…そんなことでした。

長い夜が明け…というかあけるのを電話の前で待っていて、6時過ぎたら子供の友達のお父さんに電話しました。前夜、奥さんから、「どうでしたか?」と心配してくれる電話はいただきました。「偏頭痛だと言われた」と答えてお礼を言っていました。

何かを飲もうとしてもむせることなどを話していました…電話の相手、子供の友達のお父さん、今、私の主治医の先生は、私のろれつが回っていないことにすぐ気がつき、「すぐ病院に来て」と言ってくれました。病院に連絡して手配をしてくれました。

私は、夫の運転で、病院に行きました。
駐車場から100メートルくらいでしょうか…夫の手をつかんで歩いていました。

でも、病院に入ってからは、もう、自分で歩くことは許されませんでしたよ…
その日は…。

ベットに寝かされて、移動して、MRI検査などしました。

脳梗塞が確定して、個室に入院です。
点滴治療が始まりました。

でも、幸いな事に、意識はありましたし、
点滴をしながら、仕事先にメールを送れるほどしっかりしていましたよ。

年齢が若すぎて、(と言っても40代後半ですが)
脳梗塞だとなかなか思わなかったのです。
私の場合、脳幹梗塞。
血管がベリッとはがれて詰まったのですが、完全に詰まらなくて、少しずつ毛細血管に血液がいかなくなって麻痺がでてきたようです。
もし、完全に詰まっていたら、即死ぬ場所だったので、九死に一生を得たというのでしょうか...

頭は、しっかりしていましたが、飲み込むことは出来ませんでした。右側の顔面は、麻痺が出ました。左半身は、温かい便座に座っても、何も感じませんでした。右半身だけが温かかったです。

7年たって、初めて書きます。
時間がたったおかげでしょう。
やっぱり、すぐには、書けないものです。

長くなりますので、いったん終わりにします。
また時々、取りとめもなく脳梗塞の記憶を書いていこうと思います。