7年前、脳梗塞で入院した事があります。

脳梗塞の思い出 その1

脳梗塞の思い出 その2

その入院中のことを思い出して少し綴りますね。

赤いパジャマに救われて...

そのころ、若い時に買った赤いパジャマを着ていました。
あまり着ていなくて、長持ちしていました。
暖かいふわふわの生地で、ちょっと朱色がかった明るい赤のパジャマでした。
入院中、病室で、この赤いパジャマを着ていて、よかったな~と思います。
赤いパジャマに気持ちが救われました。

もう1枚は、急いでユニクロで買ってきてもらったくすんだピンクとグレーのフリースパジャマでした。
そちらのパジャマも新しくて着るのは嫌ではなかったけれど、(ピンクだし)今、思い出すのはあの赤いパジャマです。
もう、手元にはありませんが、(写真もありませんが)心にくっきり残っていますね。

赤いパジャマを着て病棟を歩いていると、お見舞いに来た患者さんの子供と思われる方たちに振り返られたりしました(笑)
お見舞いに来ている患者さんの子供さんは、私より年上で...(笑)
赤いパジャマを着て脳外科病棟をスタスタ歩いている(入院生活の後半は、洗たくとか洗面とかお風呂とか自由に行っていました)患者に違和感を感じたと思います(笑)

お医者さんの口は堅いのです!

私はとても幸運で、主治医が息子の友達のお父さん。
スポーツ少年団で一緒に息子達の試合の応援をしていました。
もちろん、奥さんとも仲がよかったです。

1週間ぐらいたって、奥さんがお見舞いに来てくださいました。

入院したあと、ご主人に(主治医の先生)私のことを聞こうとすると、離れて行っちゃったそうで(笑)私がどんな病状なのか、いいのか悪いのかさえ全くわからなかった...と教えてくれました。

同じスポーツ少年団の保護者の方達が、先生に私の病状を心配して尋ねても、答えなかったそうです。

どんなに、親しくても患者さんの事は、話さない...お医者さんってすごいなあと思ったものです。

お見舞いに来るのに勇気が必要だったそうです

ママさんバレーの仲間もお見舞いに来てくれたのですが、お見舞いにいっていいのか?迷ったそうです。

脳梗塞で入院した...と聞くと、なかなかお見舞いには行きづらいですよね。

夫も、入院した事は、最低限の人にしか話さないで一人で頑張っていました。

私の場合、仕事関係からみんなに伝わったのでした。

夫の実家の義母やお嫁さんもしばらくして知って(夫が内緒にしていたので)、驚いてお見舞いに来てくれました。

なるべく極秘で(笑)入院生活を送っていたのでした。

退院してからは、脳梗塞の事は、機会があったら話すようにしています。
経験談が役に立つなら...という想いです。

入院中は、本を読みました。
病棟に本が置いてあったので、選んできて読みました。
退院する方が、残していかれるのでしょうね。

「マークスの山」高村薫 

というすごい大作(笑)読みましたよ!