前回、脳梗塞のことを少し書いて、少し続きが書きたくなりました。
脳梗塞のその後を残しておきたいと思います。

脳梗塞の記憶 その1

脳梗塞の記憶 その2

入院中の思い出 その1

脳梗塞になったことで、私の心はショックを受け、恐怖があったのだと思います。
長嶋茂雄さんのこと、西城秀樹さんのことを考えます。
お二人とも、再発しています。
私の父は、心筋梗塞でしたが、最初の心筋梗塞から10年後に2度目の心筋梗塞をして、人工透析、酸素吸入になり数年後に亡くなりました。

再発…

怖かったです。
年齢が年齢で(笑)更年期と重なりまして、

脳梗塞の2年後ぐらい…
急に動機が早くなったりして、休日に主治医の病院に行ったこともあります。
電話して、「すぐ来てください!」と言われMRIを撮りました。
脳は大丈夫でした。
病院へ向かうとき、愛犬に「ごめんね。」と謝りました。
もう駄目だと思い込んでいたのです(笑)

その数年後、夜中に救急車を呼んだこともあります。
夫がお酒を飲んでいて、病院に電話したら、自分で運転するのはだめだから…と救急車を呼ぶように言われました。
看護師の長男が付き添ってくれました。(長男、ペーパードライバーで…汗)
その時もMRIを撮ったけど、何ともありませんでした。
高い深夜料金を支払って、タクシーを呼んで帰宅しました。

今思えば、更年期の症状だったと思います。
そして、自分で「やばいかも…」と思うと余計動悸が激しくなってしまったのです。
軽いパニック障害みたいなものでしょうか。

普段は明るく過ごしています。
でも、ふらっとしたり、ドキドキし始めると
「やばいかも…」
と思ってしまうのです。

昨年の夏まで、「やばいかも…、いや大丈夫だ。」と自分に言い聞かせることもありました。
さすがに、救急車を呼んでしまったあとは、自分の思い込みだから…と言い聞かせるようにはなりました。それでも、不安はあったのです。

そんな不安を主治医の先生が払しょくしてくださいました。
昨年9月の定期検診の時です。

私が、不安を口にしたのだろうと思います。
「やばいかも…と思っても、大丈夫だと思うようにしている。パニックにならないようになった。」と伝えたのだと思います。 

その時主治医の先生は、きっぱりと、

○○さんがまたいつか脳梗塞になってしまうことがないとは言えませんが、それは、まだ20年以上先の話です。
70代、80代になってからのことですよ。
○○さんのように事故的に血管がはがれて脳梗塞になった若い方で再び脳梗塞になった方はいません。なるとしたら、宇宙天文学的な確率ですよ。

と言ってくださいました。
すごく安心しました。 

心が安心したのだと思います。
今現在は、もう不安になることはありません。

絶対ないとは言えないけれど、それは、ほかの人と同じ確率なんだと思えるようになったんです。

だから今は、自分が食べ物や睡眠時間やストレスとの付き合い方を変えてしっかり体を整えていけば大丈夫なんだ…と思っています。

脳梗塞のあと、お酒は飲みません。
睡眠時無呼吸症候群だったことを突き止めて、CPAP治療もしています。
食事もかなりの薄味…食べ物はいろいろ気を付けています。
特定検診も何も引っ掛かりません。
夫よりも優等生(笑)

主治医の先生は、笑いながら
「一病息災っていうからね~」
とおっしゃって励ましてくれました。

再発への不安な気持ちがなくなるまで、7年かかりました。
時間が薬…。
でも、主治医の先生の言葉は、本当にありがたかったです!